タイ・チェンマイから山間民族を訪れて

タイ北部、チェンマイから山間民族を訪れるイントレピッドのハイキングツアーに参加してきました。

ツアーは12月8日バンコク発着の8日間、 Essential Thailand (このツアーはなくなったようで、似たような経験ができるのは今ですとExplore Northern ThailandやThailand – Hike, Bike & Kayak、もしくはBeautiful Northern Thailand )です。 一番ベーシックなツアーでしたが、タイの国と言う事もあってかバンコクやチェンマイのホテルは普段バックパック旅行で共同水シャワーの共同部屋に泊まるようなさらにベーシックな所に泊まっているの私にとっては豪華に思えました。 一般的に言っても結構いいスタンダードホテルだと思います。 山の中のトレッキング中は地元の家と同じよな所に泊まり、竹のバンガローで桶水や水シャワーでベーシックでしたがより地元の人達の生活を体験できたかと思います。

バンコクのホテル New World Lodge

チェンマイのホテル Tha Pae Place

(どちらも便利な場所にあります。 バンコクのホテルは部屋でも無料でWIFIが利用できます。 チェンマイのホテルは1時間50バーツ、24時間100バーツ利用できるカードを購入します。 女性は奇数なので交代で部屋をシェアーしました。)

タイの洪水もあり、参加者が少なく、グループは5人でした。 バンコクからはオーストラリア出身の女性と、小さい子供をご主人に預け、仕事と子育てから休憩に来ているフィンランド人女性と私でした。 チェンマイに着き、中国からツアーに参加しているイギリス人の男性とハノイから参加していたアメリカ人の男性が合流。 30代から50代くらいの文化に興味があり、チェレンジ精神旺盛の楽しいグループでした。 内3人はイントレピッドのリピーターで、もう一人は参加した事のある友達の話から参加を決めた人でこの旅行スタイルに惚れ込み慣れている人達のようです。 最年長のアメリカ人の男性が一番子供ぽかったような気がします。  私はバンコクまで戻らず、チェンマイでトレッキング後グループを離れ一人で旅を続けたので最後のチェンマイの朝、彼がヨガに行きたいからと日の出とともに付き合わされました。 地元の人が公園でヨガをしていると聞き参加するため、チェンマイの町をランニング。 結局場所が見つからず走り廻っただけでしたが、朝早くから朝市は賑わい、タイチをする人、托鉢をするお坊さん、仕事に行く人の朝食とランチを売っている昼間に見られない屋台等朝のアクションが見れて彼には感謝です。

ツアー1日目は到着日で夕方6時にホテルでミーティング以外はスケジュールはありません。 私は結局その日カンボジアから戻るバスでバンコク入りする事にしたので、数日前に連絡をしてミーティングに参加出来ない旨を伝えてましたが、何とか6時少し過ぎに着いて間に合いました。 ミーティングでは次の日の説明があり、ツアーの日程の詳細とタイについての冊子、イントレピッドのロゴ入りタイ特有のお坊さんバックをもらいました。 ミーティング後はチェンマイ出身のツアーリーダーが近くのバックパッカーのメッカ、カオサンロードを案内、食事に行きました。 私はバンコクに戻ったばかりで、 長い窮屈なバス乗りで凝った体をほぐしにマッサージや別にしたい事があったので参加しませんでした。 翌日は午後4時にホテルに集合でチェンマイ行きの列車に乗るために駅に向かいました。 午前中はツアーリーダーが王宮辺りを案内。 その後は自由行動という事で他の2人は出かけました。 またもや、別に用事が合ったのもあり、私は別行動しました。

このように、アドベンチャーツアーのベーシックやオリジナルは自由時間が多く、移動中でなければスケジュール通りグループ行動をしてもよし、個人行動をしてもよしと自由です。

チェンマイ行き夕方6時発の列車に乗りバンコクをツアー2日目出発。 冷房付き2等車利用。 インド、ベトナム、中国、エジプトと比べ一番綺麗で快適でした。 列車のタイプにもよるようでした、この列車は2段ベットの下のベットが広めでした。 昼間は椅子で食事の時にはテーブルを付けてくれます。 そして夜はベッドになります。 ベッドは自分で作らず、車両担当のスタッフが作ってくれます。  シーツも毛布も綺麗で、毛布はビニール袋に入っていて洗濯した後の証明のようです。

昼間の列車の様子

2段ベッドになります

朝7時に到着予定ですが、通常遅れます。 運よく40分くらいの遅れで、さらにホテルも部屋が空いていて、すぐにチェックイン。 お湯のシャワーですっきり。 朝食後はオプショナルツアーで郊外の村、お寺、遺跡(オールドタウン、チェンマイはニュータウンと言う意味だそうです。)を見に行くサイクリングツアーに参加しました。  他のホテルから合流したのはイントレピッドの別のオリジナルスタイルツアーの人達でした。

ランチ込みのこのツアーの後、3時くらいにホテルに戻り、今度はツアーリーダーに案内してもらい、チェンマイの城壁内のお寺を数件訪れました。

夕方、他の男性二人と合流、トレッキングについてのミーティングが行なわれました。 この時に寝袋等、トレッキングのお店の人が来てレンタルの手続きをします。 その後ナイトマーケットに女性陣と夕食に行っている間にレンタルした物をホテルまで運んでくれました。

男性陣はハノイからのグループと最後の夕飯に出かけ、トレッキングに向かう次の朝から実際には行動を共にしました。 皆すぐにうちとけ、数日前、もしくはその日に出会ったとは思えないようなまとまりだったのもあり、ツアーリーダーもこんなグループなら長く一緒にいたい~と大変短いツアーに残念がってました。

人数も少なかったからか、ソウテウを使い山まで行きました。 町から30分くらいの所にあるローカルマーケットでスナックや日焼け止め等ハイキングに必要な物を買出し。 山での2日目の夜に村の子供達が伝統ダンスを見せてくれるとの事なので、子供達へのプレゼントにミルクも買いました。 そしてその後1時間くらい車を走らせ、洞窟を訪れ、そして、ランチをしてハイキング出発地点まで。 ハイキング中の食事はツアー料金に含まれてます。 そしてツアーリーダー以外にローカルスタッフが2名つきました。 彼らが食事を準備したり、別の言葉を話す山岳民族の通訳となってくれます。

ソウテウで山まで

トレイルは普段運動していれば(歩いてるくらいでも大丈夫です)まったく問題のない簡単な山道です。 今は地元の人も畑に行く時に利用するくらいで、私達の乗ってきた車は村まで先回りして食材等を運んでました。 私達は大きな荷物はチェンマイのホテルに預け2泊3日分の荷物だけ自分達で担ぎました。 デーパックの大きさで十分です。 所々短い区間急な坂があり滑りやすいので靴底が滑らないグリップのある靴がお勧めです。 参加者は普段ハイキングしてないような人ばかりで普通の運動靴でした。 私も荷物になるのでハイキングシューズは持って行きませんでした。 一人はデッキシューズみたいな靴だったので、マーケットでランニングシューズを買ってましたが、ランニングシューズはクッションはいいですが底が平らなので滑りやすいと思います。 でもデッキシューズよりは良かったようで問題なく彼女は歩いてましたが。

観光客は私達だけで、また村人も畑で働く人達や外で遊ぶ子供達を遠くに見るくらいで静かでした。 ゆっくりペースで景色を楽しみ、自然に育つ果物や花の説明を聞いたり、試食したりしました。 とてもジューシーなスターフルーツを食べたのは初めてでした。 もちろん、スターフルーツの木を見るのもです。 バナナや落花生の味見、触ると閉じる花。 休憩の時にはタイの子供達が遊ぶ、棒を使ってのクイズに挑戦したりと、時を忘れるハイキングです。

一日目はそんなゆっくりペースで2時間程。 4時半ごろには村に着き、出来立ての揚げワンタンのスナックを出してもらって、休憩してから村の中を案内してもらいました。 カラフルな民族衣装を着る人は殆どおらず、雑誌やテレビで見る民族を想像していたので初めは残念にも思いましたが、逆に、観光客のために民族衣装をきて出迎えるより自然で実際の生活ぶりなんだと思うと民族衣装を着てもてなす所がアミューズメントパークのような気がしました。

丁度夕飯の支度の時で、多くの人が外で食事を作ってました。 また、村では豚は犬より価値があり、豚の餌ようにココナッツの木を調理してました。 豚は家と餌を与えられ犬は外で寝ます。 村に住み着く犬達は誰かの飼い犬ではないですが、村人達は追い払ったりする事なく得に餌を与えるわけでもないですが仲良く共存しているようで人に寄って来ます。 焚き火をしていると火のそばに温まりにきます。 昼間は暑いですが朝晩は冷えジャケットが必要です。 多くの人達は木で家を建て便利さを求める中、村の長老は昔ながらの竹の家が心地いいと私達と同じ竹でできたバンガローに住んでいました。 竹の家の中には灰で覆って火も炊いてました。

村を廻っている間、スタッフはタイカレー等夕飯を作って待っていてくれました。 月の光とキャンドルライトで食事をして後はキャンプファイヤーです。

翌朝、バンガローに村の人が来て伝統織物のバックやジュエリーのお土産を売りに来ました。 前日にツアーリーダーが説明をしていて、全てが手作りではなく彼らも工場で作ったものを買っていて、見れば分かるとの事。 別の村でも売りに来るし買う必要はないのですが、皆村にお邪魔させてもらったお礼にと何か購入しました。

朝食はトーストと卵、フルーツです。 のんびり朝を過ごしゆっくりのスタート。 また山の中を歩き、そして小さな山小屋に。 そこでパッタイヌードルのランチをして象がくるまでのんびりしてました。 ネパールのチトワンで象に乗ってのサファリがあり、籠に4人押し詰められ後ろ向きに座って気分が悪くなった思い出があるので、期待していなかったのですが、2人乗りで、また象に触ったりバナナをあげたり出来てこのツアーのハイライトになりました。 最初に来た象はお婆さん象。 小さめで大人しく人懐っこい象でした。 シワシワで硬そうな肌ですがほんわりと温かく気持ちよかったです。 私が乗った象は一番大きく眺めがよくパワフルでした。 山の中のお散歩終了後、バナナをあげましたが、鼻の穴のある少し付け根辺りで物を掴むようですが、鼻の穴の所も掴める感じでしたのでひたすら鼻の穴にバナナを載せようとしてました。 後で考えれば鼻の穴に何かを詰める事になるので象も嫌ですよね。 道理で避けるわけです。

1時間半程象に乗って別の村まで行った後はまた45分くらい歩いて宿泊先の村に到着。 ここの施設は少し整っていて、水ですが西洋式のシャワーがあったので皆2日目はシャワーを浴びました。 川で洗濯をしていると、子供達が対岸から声をかけてきます。 小さな川で子供達は水遊びを始めます。 正直、川の水の方が温かったです。 ガイドなしで、皆でプラプラと村を探索。 ここは少し伝統的民族の服を身につけている人もいました。

夕食後、村で駆け回っていた子達が民族衣装に着替えやってきて踊りと歌を披露。 また、一緒に輪になって踊り、指使い等教えてくれました。イントレピッドは地元で活動する慈善活動をサポートしており、寄付金が溜まると子供達を町の動物園に連れて行ったりしてます。 また、ここでの別の活動では化学肥料なく農作物を育てる方法等教えたりしてました。

昔アヘンか何かで儲け、しっかりした家作りの村を通り、ライチやロンガンの木が広がる山の畑を通り抜けた後、開けた自然の中に再び足を運びます。 この辺りやチェンマイの辺りは沢山ロンガンやライチを育てているようです。 オプショナルツアーで竹の筏の川下りがありましたが、一人以外興味がなく結局皆歩いて(数時間)ランチをして早めにチェンマイに戻る事にしました。 チェンマイに戻り、最後の夕食を皆でする前までは自由行動。  私はツアーリーダーが手伝ってくれバスのチケットを購入した後は見ていないお寺巡りをして時を過ごし、他の人達もそれぞれマッサージに行ったりと一人の時間を楽しみました。 最後の夕飯に皆で出かけ、マーケットの無料タイ舞踊を見た後は女性陣はナイトマーケットでお買い物。 男性陣はバーかどこかに出かけ最後のチェンマイの夜を楽しみました。 7日目、ランニングから戻ると結局皆起きててバス停に向かう前に皆に挨拶が出来ました。 ツアーリーダーがバイクでバス停まで送ってくれ、私はチェンライへ、他の人達は午後の列車の時間まで自由時間を過ごしました。 一人の部屋を出発まで使えるようにして荷物を置き、列車に乗る前にシャワーを浴びたい人は浴びれるようにしてました。 他の人達はツアーリーダーとともにバンコクまで向かい、ツアーは8日目の朝、バンコクの駅で終了。 ただ、ツアーリーダーがホテルに宿泊する人はタクシーの手配をしてあげたりと面倒を見てあげてるようでした。 数日バンコクにいる人、またイントレピッドの別のツアーでカンボジアに向かう人、タイのビーチに向かう人。 家に帰る人とそれぞれ旅立ちます。

ハイキング後に e-mail の交換をしていたので戻ってから写真を交換しました。 オーストラリアの女性はカメラをその後ビーチで無くした様で私が送ったアルバムリンクが重宝しているそうです。 私もいつも一人で旅をして自分の写真がないのですが、他の人が写していてくれたのでいつもより自分の写真が多いです。 一人旅もいいですが、やはり感動を分かち合える旅仲間がいると思い出が倍増するな~と思います。 今回も一人旅中、カンボジアでの4日間とラオスでの2日は他のバックパッカーと仲良くなり一緒に観光したり、食事をしたりして楽しかったですし、特に食事中に話し相手がいるといい物ですよね。 自分の自由な時間も好きですがバランスよくミックスするとより旅が充実するような気がしました。

イントレピッドではガイドブックに載っていない場所を訪れ、地元の人と他の参加者との交流を楽しむ事が出来き楽しかったです。 ツアーリーダーも仕事範囲以外の事で頼んでいなくても手伝ってくれましたし信頼の出来る地元の情報が得られました。 アメリカ人の男性はまた4月にタイとラオスに訪れウォーターフェスティバルを見たり今回友達になった地元の人やツアーリーダーに会いに行きさらに国を探索して楽しむ予定だそうです。 彼曰く、旅に目覚めたそうで、まさに交流あっての旅のようです。

ローカルスタッフに感謝のチップを

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