月光の中のエベレストベースキャンプ

エベレストベースキャンプへのトレッキングのお勧めルートと日程をご紹介。

エベレストベースキャンプまでのトレイルは普段トレッキングをされている人なら問題のないコースです。  坂が急なのは2箇所程。 ナムチェに入る手前が一番長い坂が続き、その後長いのはナムチェからテングボチェへ上りです。 ただ、それ程長くは続きません。 問題は、キリマンジャロと同じで標高の高さにあります。 標高が高いので、息苦しく感じ、体も思ったように動きません。 でも、それがいいのです。 標高を感じず、早く上りすぎると逆に高山病になり最悪の場合は死にいたります。

登山中、よく聞いたのは、体力に自信のある若い人が早く上りすぎて、高山病で亡くなったり、私が1回目に行った時のように、ルクラ到着の日に通常2日かける所を1日でナムチェまで、ナムチェでも数泊せずに次に進んでしまった人達が翌日起きてこないと思ったら部屋で亡くなっていたという話です。 殆どの人が一人でトレッキングをしてました。

初めて標高の高い山に登る場合は、ツアーに参加か、ガイドかポーターを付ける事をお勧めします。 彼らは早く行き過ぎないよう目を光らせ、また体調の様子を見てますしツアーによっては緊急用に酸素ドーム(筒の中に入って酸素を補給するもの)を持ってます。 ポーターは体調管理まで見てなくても、山に慣れた人が一緒にいれば何かあった時に少しは安心です。  高山病は行ってみないと分かりません。 前回大丈夫でも、今回は体調が悪くなると言う事もあります。

エベレストエリアの1回目の登山は、ゴーキョーレイクに行き、その時高山病で苦しんだので、2回目、2011年の5月は気をつけてゆっくり登りました。

お勧めルートはディングボチェを通るルートです。 ツアー会社によってはぺリシェを通ります。

日程は下記です。

1日目 ルクラ(Lukla) → パクディング (Phakding)
2日目 パクティング → ナムチェ (Namche )
3日目 ナムチェ
4日目 ナムチェ → パングボチェ (Pangboche ) (3930m)
5日目 パングボチェ → ディングボチェ (Deingboche )(4410m)
6日目 ディングボチェ
7日目 ディングボチェ → ロブチェ(Lobuche) (4910m)
8日目 ロブチェ → ゴラパシェ (Gorek Shep)(5140m)
9日目 ゴラパシェ → ベースキャンプ (5364m)

帰りは

ベースキャンプ → テングボチェ (Tengboche )(3860m)
テングボチェ → パクディング
パクディング → ルクラ

前回、テングボチェからルクラまで1日で行けたので、前日に出発した人達を追いかけるつもりで2日で下る予定でしたが、体調の悪い中、ベースキャンプからテングボチェまで無理したのでルクラまでたどり着けませんでした。 ただ、通常は3~4日程かけてルクラに戻ります。  エクスペディションチームの人も3日みます。 下りは多少無理が出来ても、上りは慎重に!

登山の初めの頃

今回は高山病の薬、ダイモックスも服用し、またできるだけ朝7時ごろに出発して次の目的地にはお昼頃につき、休憩後、近くの山に登り高度に慣れるようにしてました。 昼間高い所に行き高度を下げた所で寝るのが高山トレッキングのコツです。 極力寝る場所の標高差は400mで。 そして、時々高度に慣れるために一箇所に数泊します。

ナムチェとディングボチェは中継点でその数泊に使われます。 ナムチェでは近くのクンデ(Kunde 3840m)に休息日に登り、ディングボチェでは到着した日裏山の途中まで、そして次の日は頂上まで登りました。 初めネパールの知り合いの旅行会社の人には ぺリシェ(Pheriche 4240m)に泊まるよう勧められましたが途中、他の人のガイドがディングボチェを勧めてくれました。 ぺリシェは寒く、高山慣れように登るいい山が近くにないが、ディングボチェは温かく、(そのためこの辺りのジャガイモの産地です。) 裏の山にエクササイズに良い山があり、、またここからのアマダブランの眺めが最高だと聞き変更しました。 彼の言うとおりディングボチェにして良かったです。 帰りはぺリシェ経由で降りて様子を見ましたが風が強く絶壁があるだけで登る所はありませんでした。 クリニックがあるらしくエクスペディションチームはぺリシェにするようです。 ただ、エクスペディションチームとベースキャンプまでトレッキングをするツアーに参加した人の多くが高山病に悩まされ到達した人は数人だったとか。 そして、ひどい人はヘリコプターで降りるはめになったそうです。

ディングボチェのある谷を裏山から望む

アマダブラン、ナムチェを越えると見えだす美しい山

ナムチェからパングボチェまで1日掛かってしまい無理しましたが、次の日ディングボチェまで景色を楽しみながらゆっくりトレッキングしてでも3時間くらいで行けて私は無理して良かったと思いました。 多くの人はテングボチェで泊まり、ディングボチェに到着したのは3時以降。 昼前に着いた私はゆっくりディングボチェの美しい山を楽しみ、高度なれ登山にも時間を費やせました。 2回挑戦してるので次の日には頂上まで行けましたし。 頂上まで来る人は少なかったです。 人によって言う事が違うので確かな事は分からないのですが頂上は5000m近いようです。

ナムチェからパングボチェまでは少し距離が長く、また2回目の難関を通らねばなりません。 ナムチェから比較的同じレベルの山沿いを歩き、その後、川に向かい下ってから、テングボチェまで上りが続きます。 テングボチェにはお寺や、近くにエクササイズ出来る高台の山もあり、眺めもいいので通常ツアーはここで宿泊し、次の日にディングボチェに行きます。 そうするとディングボチェの1日目は到着日、そして休息日の2日目に裏の山に登る日程で、途中まででも通常は大丈夫そうです。

ゴラパシェは、ロブチェからごろごろした石が転がった足場の悪い所を通り抜けますが数時間で到着します。 朝10時頃には到着したので 休憩後 エベレストが見える近くの丘、カラパターKala Patter (5550m)に登りました。 普通は皆この日にベースキャンプに行き、翌朝ご来光を見にこの丘に登るので頂上に着いた時は誰もいなく、一人でのんびりしてました。 雲が出て山は見れないですが、日差しが温かく風の少ない所で横になって空を眺めてました。 十分標高の高い所にいても翌日4時くらいに起きて暗いうちに登りだした時、最初気分が悪かったです。 他のグループのガイドが朝早いから空腹で気分が悪いだけだよ、と言ってたように、叙所に収まりました。

雲が切れだすとエベレストが山と山の間に見えました。 ナムチェで1年前チベットのエベレストベースキャンプで知り合ったマレーシア人でオーストラリアに住む70代の男性に偶然再会しました。 この男性もゆっくり、でも確実にカラパターの頂上まで登ってきました。

カラパタから見るエベレスト(真ん中)、ベースキャンプからはエベレストは見えません

初めゴラパシェには2泊して体を慣らす予定でしたが大丈夫そうだったので、ご来光の後、ティーハウスに戻り、朝食後ベースキャンプに向かいました。

ベースキャンプは氷河の上にあり、砂利の下に氷が見えます。 知り合いがエベレストの隣のロツェ ( Lhotse 8414m ) に登っていたお陰で5泊程ベースキャンプ体験をさせてもらえました。 テントの下に砂利をひくのですが叙所にとけてきて、時々テントの張りなおします。 それでも氷の上ですので寒いです。 このために重い寝袋を持って行きました。

ネパールサイドは昼間は太陽が照らし氷が解けたりして危ないので登山家達は深夜に出発します。 得にベースキャンプからすぐに氷河の滝がありその間を登って行きます。 深夜2時くらいにヘッドランプの明かりが遠くの氷河の間から見えます。 丁度、満月になる数日前で月光の中で見るヒマラヤには感動でした。 雪が降った夜もあり、さらに月光が明るくなりました。

月光の中のヒマラヤ

それぞれのエクスペディションチームのキャンプにはプレイヤーズフラッグと祠が作られます

月光の中のエベレストベースキャンプ

深夜2時くらいに出発する登山家達。 まずはお祈りして

昼間もキャンプにいるとなだれの音が聞こえてきます。 正直、いい響きではないです。 どこかで危ない目に会っている人がいないよう無事を願いました。  そして、急がしそうに、救急ヘリコプターが毎日何台か飛び交ってます。 標高の高い所で、スノーブラインド(一時的失明)になり、動けないため凍傷を起こした登山家がタンカーで運ばれていく所を見たり、日本人の登山家が亡くなった話もキャンプ中でうわさになってました。 強い登山家だったらしく、皆驚きの反応をしめしてました。 と、言うのは、亡くなる前に、彼を助けようとしたシェルパを殴り、(標高の高さのため気がおかしくなったようです)そのシェルパはサングラスを亡くし、スノーブラインド状態になったようです。 登山家達は数ヶ月かけて、初めは氷河上りや、梯子渡りのトレーニングをし、後は標高の高いキャンプに登ったり降りたりで標高に慣れていきエベレストの頂上に登ります。 ベースキャンプにいる時は結構暇で、それぞれのエクスペディションチームのテントを廻って社交話で時を過ごすようです。

エベレスト登山をする人達はこういう所を通らなければなりません。

まずは雪の上で、そして1メートルくらい高い所に梯子を置いて練習します

ベースキャンプへ荷物を運ぶポーター達

通常のツアーではベースキャンプに泊る日程はなく、数人宿泊したという人とすれ違ったのでエクスペディションチーム(エベレスト山頂登山等)の登山会社によっては料金は高くなると思いますが手配をしているかと思います。 私も大変貴重な体験ができてよかったと思います。

ロツェから見たエベレスト

登山家達が利用する酸素ボンベ。 一つだけでもかなり重いです。

この酸素ボンベのごみが問題になってます

エベレスト頂上に達成した登山家達が戻ってきました。 シェルパは彼らの荷物も運びます。

シェルパ達の荷物。 かなり重く、持ち上がりませんでした

おさらいですが、エベレストベースキャンプツアーを選ぶ時はディングボチェを廻るルートで時間をかけて登るツアーを選んでください。 ご自身でガイドを雇い日程を決める場合もナムチェとディングボチェで必ず2泊はし、1日のトレッキング時間も5~7時間くらいにして遅くても2時か3時くらいには次の場所に着くような日程にし、高度に慣れるエクササイズハイキングが近くの山でできるようにしてください。

景色は最高なので、ゆっくり味わいましょう!


Post to Twitter Post to Facebook Send Gmail

This entry was posted in アジア, トレッキング and tagged , , , , , . Bookmark the permalink.

Comments are closed.