地元の人や他の旅人との出会い、触れ合いの多い旅の方法

憧れの名所を見た感動と同じくらい、旅先で出会った人達との触れ合いはお土産話のトップを飾りませんか? そんな、地元の人や他の旅人との出会いや触れ合いは旅のスパイスとも言え、旅をより楽しく、思い出深い体験にしてくれます。 

G アドベンチャーでイタリア生活気分のアマルフィー海岸満喫ツアーの感想 第6段は、多国籍ツアーにはどんな人が参加しているの? 多国籍ツアーの醍醐味、スパイスである、参加者やスタッフをご紹介。

英語の多国籍ツアーは、出会いの旅です。 訪れる国の人、他の国からの参加者、まさに人それぞれがスパイスで、お互いの味がハーモニーを生み出し ”楽しい旅” となります。

旅の目的はもちろん、憧れの場所を見る事。 旅行の日程やツアー選びは興味のある場所に訪れる事が第一でしょう。 ただ、名所の写真なら、ポストカードを買う事も出来るし、テレビや雑誌で十分旅した気分になる人もいる事でしょう。 わざわざ赴いたのなら、そこでしか出来ない体験をしてこそ、旅に価値が出てくると思います。 さらに、人との触れ合いを足したらより、重厚な味になる事でしょう。

人との触れ合いも大切にされたい方にはツアー選びも大切。 ツアーの内容とツアー会社の嗜好やポリシー、ターゲットマーケットで同じような目的や価値を持った人達が国籍、年齢を問わず集まってきます。 G アドベンチャーを始めとする、少人数アドベンチャーツアーは冒険の旅、普段と違う事を試す旅で、それぞれの国の文化や触れ合いに興味がある人達が集まってきます。 コンチキは西洋では、アドベンチャーツアーとは呼びません。 コーチ(バス)ツアーと呼びます。 どちらかと言えば、観光名所を訪れる ”観光”目的ツアーで、自国(北米や西洋)の便利さを求め、心地よいホテルに泊まるタイプです。 ただ、コンチキは少し特殊で、若い方限定、パーティーツアーとして有名ですから、他の国からの参加者との出会いとパーティーのような楽しさを求めて若者が集まってきます。 アドベンチャーツアーの中でもスタイルによっては、若い方、年輩の方に人気がある等、違いはあります。

今回参加した、ローカルリビングスタイルは、一箇所に滞在して、じっくり地元の生活ぶりを味わうツアー。 それにハイキングやクッキングデモンストレーションが含まれていて健康的に体を動かし、家庭的な料理を学びます。 とにかく多くの場所を訪れ ”観光” 目的、ゆっくりとした時間を持て余す人には向かないツアーです。

今回このツアーに参加した人達はそれぞれ個性が強いですが、思いやりがあり、大らかで好奇心旺盛な人ばかりでした。 初日から打解け、冗談が飛び交います。 小柄な私のルームメイトの大きな鞄を見て、”死体でも入れてるのか?” と、冗談の的。 その後は死体バックと呼ばれてました。 いつも遅れる彼女に、集合場所で人数が足らないと、” あ~ ホーリーだよ” と、皆暗黙の了解。 それでも誰もイライラする事なくお喋りを楽しんで待ってます。

アグリツーリズモでの自由時間は個人でゆっくり日記を書いたり、読書、海を見下ろすハンモックで昼寝をし、その後、テラスに出てきてワインやコーヒーを飲みながらお喋りを楽しみます。

冗談で賭け事をしているかと思ったら、本当にピンポーン大会もしてました。

娘ばかりの家族で、息子が出来て嬉しいような、叔父様達です。

1人参加としては最年少の22歳、アメリカ・カリフォルニア出身の男の子と最年長・70歳の、カナダ・ビクトリア出身、元高校教師のおじ~ちゃんがルームメイトでした。 自由時間まで一緒にいる事はないのですが、孫と祖父のように、自由時間もカプリ島以外、常に一緒に行動し、食事の時も殆どが隣に座っていました。 22歳の彼は、G アドベンチャーのリピーター。 ニュージーランドツアーではYOLO スタイル(ベーシックで若い人対象のツアー)に参加。 なかなか、落ち着いた若者です。 おじ~ちゃんと私は、ストレッチ&洗濯友達。 お花にも詳しく、ハイキングや観光中は、” おじ~ちゃん、これ何の花?” と聞くと大抵回答がありました。

ハイキング組とソレント組に分かれた日にソレントに行ったグループの人が撮った写真

アマルフィーの自由時間に2人で仲良くジェラートを食べていたのを発見!

食事もいつも隣か向かい席

ツアーリーダーはイタリア人。 グループのまとめ役。 常に遅れてくる私のルームメートを探して戻ってくる所。 迷子にならによう、目を光らせます。

ツアーリーダーのイタリア人の名前の発音が分からず、どちらが正しいか賭けをしていたメンバーの人達。 その回答とは!

このアグリツーリズモ、オーナーの若い夫婦の奥さんのお父さん。 この方のお爺さんの時代に元修道院のこの物件を購入して改装したそうです。 昔はアグリツーリズモまで道もなく、苦労して資材を調達。 修道院でも昔は襲われる事があったので、入り口に銃の穴がある事等、建物やこの辺りの農業の立地等説明してくれました。 この方もイタリア語のみなので、ツアーリーダーが通訳。

若いオーナーカップルと彼らの娘さん。 働き者のスタッフ、ウェーターのアントニオ(彼は英語話します。 遠距離恋愛の彼女はアメリカ人とか)。 昼間は庭木の手入れや窓ガラスの掃除等して、ディナータイムは1人で全ての人への給仕をします。

恥ずかしそうに話すアントニオはとても丁寧で、英語で有難うを言えば、英語で答え、イタリア語ならイタリア語で返事。 常に ”何か必用な物はない?” とテラスに居れば他の仕事をしていても声をかけてくれます。 ハイキングの後冷たい飲み物が欲しかった時も、ソーダーがない代わりに手作りレモネードを作ってくれました。  飲み物はツアー料金とは別で最後に支払いますが、全て把握してるよう。 でもレモネードは入ってなかったような。

キッチンとテラスのテーブルまでは距離がありますが、何度も往復して、それ程待たせず、全員の分を女性を先に持ってきてくれます。

ツアー最終の夜には皆の名前入りのケーキを作ってくれました。

そして、皆に手作りクッキーのプレゼント。 料理のレシピ付き。

グループの中でも一番面白く、中心的な存在だったダンディーな叔父様。 ハイキング中、足を怪我したふりしてツアーリーダーを驚かせたり、イギリスの習慣を聞いて、食事中に女性が立つたびに立ったりと、少年の無邪気さを忘れない人。

今でもラブラブ、30年以上連れ添う奥様と。 カイロプラクターのご主人と学校の先生の奥様。 今はすでに成人した実の娘が2人と、中国から身体障害者の娘を養子にひきとる子供好きで、心優しい二人。 アメリカ・ウィスコンシン州出身。

上記のご夫婦とお友達。 大学の時代にバーで知り合った、犬好きの仲の良い熟年夫婦。 ご主人がペルーでG アドベンチャーのツアーを利用して、今回上のご夫婦を誘っての参加。

1週間前に結婚したばかりのハネムーン中のイギリスから来ていた新婚さん。 この後は、カプリ島の素敵なホテルで2人だけの時間を楽しむとの事。 新婚とはいえ、幼少からの幼なじみ。 中学か高校からの付き合いで、カップル歴は長い。 彼女の名前はイマジン。 そう、イメージからきてます。 イギリスでは良く聞かれる名前らしいです。

娘さんの高校卒業祝いで来ているアメリカ・バージニア州から参加の家族。 彼女は19歳で最年少。 息子さんも居るそうで、今回はお留守番。 息子さんの時はGアドベンチャーでペルーに行ったそうです。 お祝いなので、娘さんがこのツアーを選んで参加。 ハイキング好きな家族。

カナダ・モントリオール出身で現在カルガリーでお医者さんをしているフレンチカナディアンの彼女。 ナポリでは上記の娘さんとルームメートでお部屋をシェアーしてましたが、アグリツーリズモでは家族で一部屋利用したいとの事で、ラッキーに追加料金なく1人部屋利用。 女性一人参加が集まれば、色々、恋の相談、日々の生活や仕事等会話も弾みます。 彼女も色々問題があり苦労してるようですが、カナダに帰り、空港で2ヶ月程前に知り合った新しい彼氏にプロポーズされハッピーな彼女。 ツアー中に皆にスローダウンしろよ! と忠告されてましたが、送ってくれたビデオを見ると、素敵で頼もしそうな彼氏さん。 オメデトウ!

イギリスからの1人参加の会計士さん。 グループで一番大人しい彼女。 でも意外にハードロック系の音楽が好きでコンサートで持ち上げてもらって人間遊覧を楽しむらしいです。 彼女は追加料金を始めから支払って、一人部屋利用してました。

個性一杯のカナダ・ニューファンランド出身のルームメイトとツアーリーダー。 色々な意味で面白く、いい人。 不動産業で、仕事が気になりなかなかゆっくり出来ず、常にメールチェックしてました。 最初の夜にはかなりはっきりした言葉で寝言も。 電話で部下に命令しているのかと思った・・・ 10代で息子を産み、シングルマザーで育てたガッツのある、面倒見のいい女性。

カップルの参加が多いですが、皆社交的で、”2人世界” に入る人はいません。 ハイキングや食事中は特に、カップル、1人参加、関係なく近くにいる人で話は盛り上がります。 自由時間は皆でツアーリーダーのお勧めのレストランに行ったり、カップルや、一人参加どうしで行動する人もいれば、私のように1人で好き勝手に行動する人もいます。 1人の自由な時間も交流の時間も自らの選択で楽しめるのが、多国籍ツアーです。

1人で気ままな旅もいいですが、一人旅って、話す機会が少なく ”会話” がないですし、笑う事も少なくないですか? ヨーロッパは得に食費も高く、1人では量が多すぎて色々な種類が試せれません。 また、1人での食事は味気ないですから、時にこんなツアーを取り入れるのも楽しいですよね。

一人の気ままさもあり、楽しいグループに恵まれて笑いの耐えない1週間でした。

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